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平成25年度 陸上貨物運送事業 夏期災害防止強調運動

  本年度は、平成25年度から開始した陸上貨物運送事業労働災害防止計画の初年度です。幸先の良いスタートをきりたいところです。
  陸上貨物運送事業では、死傷災害、とりわけその約7割が荷役運搬関係の作業で発生していることを受け、「陸上貨物運送事業における荷役作業の安全対策ガイドライン」が策定されました。
  当協会は、当ガイドラインにのっとり、労働災害防止対策を一層進めてまいります。
  会員事業場の皆様におかれましては、熱い夏場、なお一層積極的に展開していただきますようお願い申し上げます。

職場の安全衛生自主点検表

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事業場規模49人以下

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事業場規模50人以上

 

平成25年度 陸上貨物運送事業 夏期労働災害防止強調運動実施要綱

 1 趣旨

  本年度は、新たに策定された「陸上貨物運送事業労働災害防止計画」(平成25年度〜29年度)がスタートしたところである。
  前労働災害防止計画(平成20年度〜24年度)における陸上貨物運送事業の労働災害の発生状況は次のとおりであった。

 死亡者数は、平成21年には122人と過去最少となったものの、平成24年は134人となり、平成19年の196人に対し、5年間で31.6%の減少であった。

  死傷者数は、長期的には減少傾向にあり、平成21年には12,794人と初めて1万3千人を下回ったものの、平成22年、23年と増加し、平成24年は前年より72人減の13,471人となり、平成19年の13,427人に対し0.3%の増加であった。

   
   

 

  このため、新たな労働災害防止5か年計画では次のことを目標とし、重点的な取組を行うこととしたところである。

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  死亡者数を5年間で20%減少させる。(平成24年134人→平成29年105人以下)

A

  死傷者数を5年間で10%以上減少させる。(平成24年13,834人→平成29年12,400人以下) 

  ※ 死傷者数(休業4日以上)は今後労働者死傷病報告によるものに変更された。

B

  過労死認定件数の減少を図る。

 
  特に、増加傾向にある死傷災害は、その約7割が荷役運搬関係の作業によるものであることから、荷役災害の防止に重点的に取り組む必要がある。
  この荷役災害の防止に関しては、平成25年3月に厚生労働省から「陸上貨物運送事業における荷役作業の安全対策ガイドライン」(以下「荷役ガイドライン」という。)が示されところであり、このガイドラインを踏まえた取組が求められている。
  このため、荷役ガイドラインに基づく取組を推進するとともに、ヒヤリ・ハットなど職場に潜在するリスクの低減を図り、より安全度の高い職場の実現を目指す取組である危険予知活動(KY活動)、リスクアセスメント、労働安全衛生マネジメントシステム等の定着を図っていく必要がある。

  以上を踏まえ、

  「ヒヤリハットも事故のうち 活かす教訓 危険予知」

をスローガンに、全国安全週間(7月1日から7日まで)の実施と相まって、7月1日から31日までを平成25年度の夏期労働災害防止強調運動期間として、労働災害防止に向けた経営トップの固い決意の下、各職場において、労働災害防止の重要性について認識をさらに深め、労働災害防止のために以下の取組を行うこととする。

 

標語入り

夏期

労働災害防止

強調運動

紙のぼり

[25年度版]
 

 


ポリエステル製
大型のぼり

 2 実施期間  

  平成25年7月1日(月)から7月31日(水)まで

3 スローガン

  (1) 陸上貨物運送事業労働災害防止協会スローガン
     ヒヤリハットも事故のうち 活かす教訓 危険予知
           (平成24年度安全衛生標語 荷役部門入選作品)
  (2) 全国安全週間スローガン

          高めよう 一人ひとりの安全意識 みんなの力でゼロ災害

 

 4 主唱者

安全ポスター

  陸上貨物運送事業労働災害防止協会の本部及び各都道府県支部

 5 後援

  厚生労働省

 6 実施者

  会員事業場

 7 主唱者の実施事項

   (1) 本部の実施事項

 

  支部が行う交通事故・労働災害防止大会、安全研修会、陸運災防指導員等による個別指導・集団指導、安全パトロール、陸運災防指導員会議、街頭宣伝活動等の広報活動等について、支援・協力を行う。特に、死亡災害の発生水準が高い支部や労働災害の増加が懸念される支部等に対しては、本部・支部一体となった効果的な取組に努める。

 

  平成23年10月に変更された「陸上貨物運送事業労働災害防止規程」の周知徹底に努める。また、規程の改正を踏まえ改訂した「職場の安全衛生自主点検表」を活用し、その遵守を図る。

 

  荷役ガイドラインの周知徹底を図るとともに、行政機関の協力も得ながら荷主等との会議を開催する支部を支援する。

 

  リスク低減の取組を推進するため、危険予知活動(KY活動)、「リスクアセスメントイラストシート」を活用したリスクアセスメント、「陸運業における労働安全衛生マネジメントシステムガイドライン」(リクムス)等の周知・普及に努める。

 

  荷役災害防止のための「荷役安全作業マニュアル」や「荷役安全設備マニュアル」の周知・徹底、「フォークリフトの作業開始前点検の進め方」(DVD)の周知・普及に努める。

 

  「自動車運転者の労働時間等の改善のための基準」や「交通労働災害防止のためのガイドライン」の周知・徹底、「ITを活用したリアルタイム遠隔安全衛生管理手法」の周知・普及に努める。

 

  都道府県労働局、公益社団法人全日本トラック協会等関係行政機関、団体等に対し本運動の実施について協力依頼を行う。

 

  メールマガジン「陸災防通信」、広報紙「陸運と安全衛生」、ホームページ等により、本運動の趣旨及び実施事項等について周知・徹底を図る。

 

  安全ポスター、のぼり等の作成・配布により、本運動の気運の醸成を図る。

   (2) 支部の実施事項

    都道府県労働局・労働基準監督署、都道府県トラック協会等関係行政機関、団体等の支援・協力を得て、次の取組を行う。
 

  交通事故・労働災害防止大会、安全研修会、陸運災防指導員等による個別指導・集団指導、安全パトロール、陸運災防指導員会議、街頭宣伝活動等を以下に留意のうえ行う。

   

(イ)

  支部役職員、陸運災防指導員等による個別指導・集団指導、安全パトロールを実施するに当たっては、「陸上貨物運送事業労働災害防止規程」の周知に努める。その際、「職場の安全衛生自主点検表」を活用する。

   

(ロ)

  陸運災防指導員会議等において、死亡災害要因分析シート、交通労働災害防止のためのリスクアセスメントチェックシート、過重労働防止を重点とする交通労働災害防止点呼シート等を活用した効果的な取組を進める。

   

(ハ)

  荷役ガイドラインの周知に努める。特に、荷役ガイドラインを踏まえ、荷主等との連携を図るため、製造業関係の団体を通じて荷主等の実施事項を周知するとともに、行政機関の協力も得ながら、荷主等との会議を開催する。また、荷主に対する協力要請については、関係行政機関の協力が得られるよう要請を行う。

   

(ニ)

  「荷役安全作業マニュアル」や「荷役安全設備マニュアル」の周知、「フォークリフトの作業開始前点検の進め方」(DVD)の活用による作業開始前点検の徹底に努める。

   

(ホ)

  「自動車運転者の労働時間等の改善のための基準」や「交通労働災害防止のためのガイドライン」の周知と会員事業場における同ガイドラインに基づく交通労働災害防止対策の推進を図る。また、「ITを活用したリアルタイム遠隔安全衛生管理手法」の周知に努める。

   

(ヘ)

  先取り型の安全衛生対策として、「リスクアセスメントイラストシート」(図書)等を活用したリスクアセスメントの周知・普及、「こうすれば導入できる労働安全衛生マネジメントシステム」(図書)等を活用した労働安全衛生マネジメントシステムの周知・普及を図る。

 

  広報紙、ホームページ等により本運動の趣旨及び実施事項等の周知徹底を図る。

 

  安全旗の掲揚、安全ポスター・のぼり等の掲示を行う。

 

 8 会員事業場の実施事項

 

  経営トップは、労働災害防止のためにその所信を明らかにするとともに、自らが職場の安全点検等を行い、労働災害防止について従業員への呼びかけを行う。

 

  安全管理者、安全衛生推進者等は、本運動期間中「職場の安全衛生自主点検表」により職場の安全衛生点検を行う。

 

  安全旗の掲揚、安全ポスター・のぼり等の掲示を行う。

 

  全国安全週間に係る行事を実施する。

 

参考リーフレット等
  〇 「陸上貨物運送事業労働災害防止計画(平成24年〜29年度)」
  〇 陸運業の労働災害を防止しましょう

    〜新しい「陸上貨物運送事業労働災害防止規程のあらまし」〜 

  〇 「陸上貨物運送事業における荷役作業の安全対策ガイドライン」(厚生労働省 平成25年3月)
  〇 安全作業連絡書の活用を!

  ○ 荷役安全作業マニュアル

    荷役作業時の労働災害を防止しましょう  〜荷役作業時における墜落・転落災害防止のための安全               

    マニュアル〜

  ○ 荷役安全設備マニュアル

    荷役作業を安全に  〜荷役作業時における墜落防止のための安全設備マニュアル〜

  〇 「交通労働災害防止のためのガイドライン」のポイント
  ○ 交通労災防止のための新しい安全衛生管理手法のすすめ
    〜ITを活用したリアルタイム遠隔安全衛生管理手法〜

 

参考図書及び用品
  ○ フォークリフトの安全Q&A50(平成24年3月発行図書)
  ○ 交通労働災害防止のためのガイドライン解説書(平成24年3月発行図書)
  ○ 安全ポスター(64)

    スローガン「ヒヤリハットも事故のうち 活かす教訓 危険予知」で作成頒布予定。

 >> 過去に実施した労働災害防止強調運動はコチラ <<

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