関東管区警察局広域調整部長の大園と申します。
警察庁長官に代わりまして、一言お祝いを申し述べたいと思います。
本日ここに、第37回全国陸上貨物運送事業労働災害防大会がかくも盛大に開催されましたことに、心からお祝い申し上げたいと思います。
ご列席の皆様方には、運送事業に伴う労働災害の防止活動を通じて、交通事故の防止に特段のご尽力をいただいていることに対しまして、厚くお礼を申し上げる次第であります。
昨年の交通事故における全国の死者数ですが、9,066人ということで前の年より僅かに増加をしましたが、平成8年以降、5年連続して1万人を下回っています。
本年におきましても、死者数は減少傾向にありまして、昨日現在、7,433人、前年比、マイナス272人という状況であります。
一方、交通事故発生件数、負傷者数については、年々増加傾向にありまして、中でも負傷された方は、昨年も一昨年も100万人を越えるなど、誠に憂慮すべき状況であります。
皆様方に関係の深い事業用貨物自動車に係る交通事故件数につきましても、増加傾向にありまして、特に昨年は、前の年に比べまして、
1割以上の増加という状態になっています。
例年、年末に向けた時期に物流が増加し、交通事故が多発することを考えると、過労運転などを重点とした適正な運行管理が強く求められます。
また、交通事故による悲惨な被害を一件でも多く減少させるには、運転者教育を充実させることも不可欠であります。
皆様方におかれましては、それぞれの事業所における安全管理の要でもあるので、今後とも一層のご協力を賜るようお願いします。
最後になりましたが、本日、表彰の栄誉にお付さられる方々に対しまして、心から敬意を表しますとともに、陸上貨物運送事業労働災害防止協会のますますのご発展と、ご列席の皆様のご活躍とご健勝を祈念いたしまして、私の祝辞とさせていただいきます。