大会宣言

 陸運業は、物流の中核として、わが国産業社会の発展と豊かな国民生活の実現のために、大きな役割を担っている。陸運業における平成十二年の労働災害は、関係各位の不断の災害防止活動にもかかわらず、死亡災害、死傷災害とも前年を上回り、特に、死傷災害では、他のすべての業種が前年に比べ減少している中で、陸上貨物運送事業のみ、唯一増加するという憂慮すべき結果となり、より一層の労働災害防止対策の推進が求められている。
 このため、当協会では、本部、支部一体となって、「陸災防・死亡災害絶滅チャレンジ00運動」、「交通労働災害防止対策推進事業」等を展開しているところである。
 現下の厳しい経営環境の中ではあるが、会員事業者はもとより、関係者は、今一度、人命尊重の理念と産業安全の重要性を認識し、労働災害防止活動に積極的に取り組むとともに、従業員の健康の確保・増進を図ることにより、安全で安心して働くことの出来る快適な職場環境を実現し、もって、企業並びに業界の発展と、ひいては、経済社会の繁栄に寄与するものとする。
 そこで、次の五項目を重点に、労働災害の絶滅をめざし、より一層努カすることをここに誓う。

一 経営首脳が先頭に立った安全衛生管理活動の積極的な推進
一 総合的な交通労働災害防止対策の推進
一 荷役運搬作業の安全化対策の推進
一 充実した安全衛生教育の推進
一 健康確保対策・快適な職場環境づくりの推進

右、宣言する。
平成十三年十一月十五日
                                              第三十七回全国陸上貨物運送事業労働災害防止大会

 

門井三重県支部長により、「大会宣言」の案文が力強く読み上げられ、満場の拍手により採択されました。