本年で40回を数える全国陸上貨物運送事業労働災害防止大会は、平成16年11月9日、東京都中野区のサンプラザにおいて開催されました。
全国から2,200名を超える多数の参加者を迎え、創立40周年を記念する盛大な大会となりました。
各都道府県支部や関係者の皆様からの多大なご協力に、心より御礼申し上げます。
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アトラクション 〜大江戸助六太鼓〜
「江戸の粋」をイメージした軽快かつ体に響く迫力あるリズム・アンサンブル、いなせな身のこなしとバチさばきで魅了してくれました。
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第 一 部 〜大会式典〜
大会式典は中西東京都支部長の開会の辞に始まり、主催者を代表して岡部会長が、「陸運業の労働災害は関係各位の真摯な労働災害防止活動により、死傷件数は基本的には減少傾向にある。しかし、今なお14,000人もの方々が労働災害に被災し、そのうち240人余の労働者が尊い命を失っている。当協会では労働災害の防止を通じて陸運業界の発展に寄与しているところであり、労働災害ゼロを目指して更なる対策に取組んでいく。」と挨拶しました。
中西東京都支部長 |
岡部会長 |
つづいて、厚生労働大臣、国土交通大臣、警察庁長官、東京都知事からの来賓挨拶を頂きました。
厚生労働大臣祝辞 厚生労働省労働基準局 小田 清一 安全衛生部長 (代読) |
国土交通大臣祝辞 国土交通省自動車交通局 大黒伊勢夫 貨物課長 (代読) |
警察庁長官祝辞 警察庁交通局 石井 隆之 交通企画課長 (代読) |
東京都知事祝辞 東京都産業労働局 安藤 立美 雇用就業部長 (代読) |
協会創立40周年を迎えることから本大会を記念大会とし、協会の発展に多大な功績があった協会の役職員に対して特別表彰を行うこととし、支部長8名、事務局長5名が表彰を受けました。また、安全衛生表彰では、優良賞12事業場、進歩賞35事業場、団体賞3事業場、功労賞7事業場、功績賞30名が、永年勤続表彰では16名、優良フォークリフト運転者表彰では210名が表彰を受けました。
岡部会長から受賞者に表彰状を授与 |
本大会に合わせ募集した安全衛生標語の入選作が顕彰されました。
続いて、平井千葉県支部長より大会宣言(案)が力強く読み上げられ、満場の拍手をもって採択され、大会式典を終えました。
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第 二 部 〜特別講演〜
特別講演(1) 講演者「厚生労働省労働基準局 小田清一安全衛生部長」 演題 「労働災害の動向とこれからの安全衛生行政」 概要: ・陸運業における労働災害の発生状況は、全産業では対前年比で減少しているが、陸運業では増加傾向にある ・最近の重大災害(一時に3人以上の労働者が業務上死傷又はり病した災害事故)が増加している ・事業場トップに対する指導の徹底と労働安全マネジメントシステムの普及促進が重要である ・長期慢性的な疲労の蓄積、過労による自殺者の増加に対するメンタルヘルス対策を課題として取組んでいる ・危険・有害要因の特定、低減措置の推進を含め、OSHMSの普及促進と、これに高い水準で取組んでいる事業場に対するインセンティブ措置も検討している 等について話がありました。 |
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小田安全衛生部長 |
特別講演(2) 講演者「プロスキーヤー 三浦雄一郎氏」 演題 「高く遠い夢」〜70歳、エベレスト登頂〜」 ご自身の幾多の登山経験のもと、60歳を過ぎてから体を鍛え直して夢であったエベレスト登頂を実現した話からは、やればできるという教訓と、目標に向かって歩みつづけることの大切さを教えられました。 |
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三浦雄一郎氏 |
最後に、次回の全国大会の開催地である福岡県の山田支部長より、来年の福岡での再会のお願いと、労働災害撲滅に向けた今後の活動の誓いを込めた閉会の辞で、本大会の幕が下りました。
山田福岡県支部長 |
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シンポジウム
本大会に合わせ、『労働災害防止への新たな挑戦、死亡災害の絶滅に向けて』と題して開催されたシンポジウムは、330名もの多数の参加者を迎えて開催されました。
「新しい時代に要請されるものは安全管理である」というコーディネーター小林實氏((財)国際交通安全学会
顧問)の言葉に始まり、パネラーを務められた大高一夫氏((株)オータカ
代表取締役)からは自社での車両管理、ドライバー管理、運行管理等について発表がありました。次いで天野智義氏(天野運送(株)
取締役社長)からは事故ゼロの目標を達成するにあたり、「安全」「確実」「環境負荷低減」を遂行する上での問題点を除去することに力を入れているとの紹介があり、筒井善次氏((株)日通総合研究所
取締役)からはご自身のシンクタンクとしての立場より、業界が抱えている問題、その問題解決に向けての提言を紹介されました。
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